腰痛に対する運動療法

体を支える筋肉はインナーマッスルとアウターマッスルに分けられます。


・インナーマッスルが働くことで、脊柱に安定した運動を行わすことができます。腰痛の方は、インナーマッスルの機能不全(活動の遅延や減弱)により、脊柱の安定性の低下がみられるため、強化することが重要です。

 

・アウターマッスルといわれる大きな力を発揮する筋肉の過剰使用により、筋肉の緊張が高まると、血流障害や関節への負荷が増強することで、腰痛が増悪することがあります。このため、インナーマッスルの機能不全とアウターマッスルとの協調性を高める必要があります。

インナーマッスルトレーニング

効果:インナーマッスル強化

特徴:ゆっくりと腹式呼吸を行い、インナーマッスルを強化することで腰部の安定化・腰痛の軽減を図ります。


仰向けで行うトレーニング

効果:インナーマッスルとアウターマッスルの強化、協調性改善

特徴:手足を同時に挙上し、静止することでインナーマッスルとアウターマッスルの強化や協調性の改善を図ります。


四つ這いで行うトレーニング

効果:インナーマッスルとアウターマッスルの強化・協調性改善

特徴:手足を交互に挙上し、静止することでインナーマッスルとアウターマッスルの強化や協調性の改善を図ります。また、仰向けで行うトレーニングと比べ、背筋の活動性が高まることが特徴です。


注意事項

・呼吸を止めずに無理のない回数でゆっくり行いましょう。

 

・痛みや疲労感を感じた場合はすぐに中止してください。

 

・動きが悪い方や痛みが強い方、詳しく知りたい方は医師または理学療法士に相談してから行って下さい